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2-2情報ニーズの発生する単位空間
1.動線上の分岐の発生
1)2-1.の調査結果からみると、ターミナル駅のラチ外コンコースでは、動線上の次の箇所で分岐が起きることがわかる。
a.駅出入口付近
b.改札口付近
c.他の鉄道改札口や駅出入口に向かう基本動線上の分岐点
2)この他鉄道駅では、ホーム上ののりば番線の分かれる箇所や、列車を降りて自分の向かう出口方向を判断する箇所で、動線に分岐が起こることは容易に推測できる。

 

2.分岐点における情報ニーズの発生
1)動線に分岐が起こると、利用者は次の移動経路を判断するために、情報が必要になる。
そこで記憶や予備的知識があれば行動が可能で、ない場合情報を求めることになる。
2)即ちターミナル駅では、ホームを含めた上記4ヶ所の駅利用行動の節目となる単位空間で、情報ニーズが発生する確率が高い、ということができる。
3)移動中の通路上では、得ている情報を持続できることが、情報ニーズとして求められることになる。
4)鉄道駅では、構内を移動する目的の他に、
a.切符購入など鉄道を利用する手続き。
b.発車時刻など利用する列車の選択。
という鉄道利用の基本的な移動目的のために、情報ニーズが発生する。

 

3.情報ニーズの発生する単位空間
ターミナル駅で情報ニーズが集中的に発生する単位空間は、次のように図示することができる。

 

029-1.gif

 

 

 

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